課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「旅に出る話はどうなったんですかっ」

 いきなりか……。

「……今は嫌だ」
「なんでですかっ」

「今、旅に出たら、あいつらがついて来そうだからだ」
と言ったが、え~っ、と真湖は不満げだ。

「私が全額出しますから、行きましょうよ」

 また出来もしないことを。
 どんだけ、出かけたいんだ、と思う。

「私、また課長と旅行に行きたいですっ」

 またなんにも考えない発言だな、と思いながも、真湖の必死さに笑って言った。

「じゃあ、行くか」

「そうですっ。
 逃げましょう!」
と拳を作る真湖に、……なにから? と思っていた。