課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 だが、スマホはソファの上でバウンドし、画面側から床に叩き付けられた。

 ひゃーっ、と声にならない悲鳴を上げる。

 割れたか、と慌てて拾った。

 よりにもよって、ラグを外れて落ちなくても。

 五嶋雅喜の祟りかっ、と思いながら、引っ繰り返してみたが、割れてはいなかった。

 よ、よかった……。

 真下に落としただけで、木っ端になった友だち居たもんな、と息をつく。

 本を読みながら、テレビを見て、笑ったあとで、歯磨きに行く。

 さて、寝るか、と戸締まりしたあとで、忌々しいスマホを見ると、ショートメールが入っていた。

 えっ、いつの間に、と見ると、さっき、本を取りに行っている間に入っていたらしい。

 二時間以上、放置していたことになる。

 課長っ。
 さっき、ちょっと返事が来なかったくらいで、無礼者、と思ってしまって、すみません。

 無礼者は自分でした、と心の中で詫びる。