課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 なにも頑張らなくても、と言う。

 じゃあ、いつもは頑張って盛り上げてるのかな、あれ、と思った。

 もちろん、そんな生活も嫌ではないのだろうが。

「まあ、確かに、休日は、ぼーっとしてますね」

 雅喜もかなり、ぼーっとするタイプなので、この間も、アパート巡りと買い物が済んだら、二人で、ぼんやりしていた。

「でも俺、五嶋課長、かなり気に入ってるんだよね。
 だから、真湖りんにちょっかいかけたくないなあ、と思ってたんだけど。

 さっき、一生懸命、課長にキスされたけど、どうしようとか言ってる真湖りん見てたら、可愛いなあ、小動物みたいで、と思って」

 ぎゅーっとかしたくなった、と言い出す。

「いやあ、あの、でも、大丈夫ですよ。
 私、課長の彼女じゃないですから。

 人の彼女が好きなら、それには当てはまってません」
と言うと、

「いやあの、傍目に見てたら、充分、課長の彼女なんだけどね」
と言ってくる。

「いいんだよ。
 もうフラれたってことで、結論つけるから。

 ねえ、また、三人で釣りに行こうよ。

 ああ、さっき、羽村も行きたそうだったかな」
と言ってくる。