課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「っていうか、キスもまだだったとは、課長はすごい人ですね。
 毎朝、送り迎えしてるのに」
と誰かが言い出す。

 いや、まだだったわけじゃ……。
 意識と記憶があるときに、というのがなかっただけだ。

「送り迎えねえ」
と真湖が雅喜の家に住んでいることを知っている三上が呟く。