課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「い、いや、好きな人なら、顔はどうでも、ときめくんじゃないですかね?」

「その台詞、イケメン好きの真湖りんに言われても、ピンと来ないんだけどねー」

「いやあの、私、別にイケメン好きじゃないんですけど」
と言うと、またまたー、と言う。

「顔は普通でいいです。
 厭味な感じでなければ。

 私の話をよく聞いてくれる優しい感じの人がいいです」
と言うと、

「お前の話をまともに聞く男なんか居るか」
と聞いていないのかと思った雅喜が言ってくる。

「実になる話はひとつもない」
と切り捨てられた。

「そうはおっしゃいますが、課長のウンチクも特に実生活には役に立ちませんが」
と言い合っていると、まあまあ、と三上が割って入ってくる。

「真湖りんが課長と正反対のタイプを好きだとか言うから、課長、怒ってるんだよ」

 いや、三上さん、それ、課長が男前だけど、厭味な顔で、人の話を聞かない、やさしくない男だって言ってますけど、と思った。

「でもまあ、お姫様抱っこって、男からしたら、いまいちなんだけどね」
と三上は言い出した。

「え、なんでですか?」