課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 三上の作った料理と真湖が作ったおむすびで、三人は呑み始めた。

 この家は酒だけは豊富にある。

「美味しいです、三上さん」
と真湖が笑うと、

「そう。
 今度、料理教えてあげるよ、沢田さん。

 課長はグルメそうだから、ちょっと君、鍛えないとお嫁に行けないよ」
と三上は言う。

 だが、雅喜は、三上の作った汁物を口にしながら、
「いや、俺は沢田より、お前と結婚したい」
と真顔で言っていた。

「課長、本当に本気そうで、我々、ドン引きなのでやめてください……」

「課長は、ほんと真面目な顔で、さらっととんでもないこと、言ったりしたりしますよね」
と三上が言う。

「さっきも、沢田さんをちょっと抱くようにして、竿を投げさせてたじゃないですか。
 見てる方がどきどきしちゃいましたよ」

 でも、この人、無表情なんだよねー、と三上はこちらを見ながら、雅喜を指差す。