課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「課長に言われたくないですよ。
 三上さんは飯ごう炊飯でも、立派なお米が炊けるんですよー」
と言うと、何故知っている、と言われる。

「キャンプに行ったとき、確か、三上さん指揮の元、ご飯炊きましたよ」

「……一緒にキャンプに行ったのか」

「はい、みんなで。

 あれっ? 課長もキャンプ好きなんですか?
 じゃあ、今度、三上さんに連れてってもらいましょうよ」
と言うと、三上は何故か笑っている。

「ええと、呑むのなら、他にもなにかつまみがあった方がいいですが。
 この家、あまり食材がなさそうですね。

 冷蔵庫開けていいですか」
と三上が言う。

「それはいいが、なにもないぞ。
 仕出しでも取ろうか」
と言う雅喜に、三上が、

「貴方、アントワネットですか。
 今の台詞、パンがなければお菓子を食べればいいじゃない、に通ずるものがありますね」
と言う。

「その台詞、母親じゃなく、俺が言われるとは」
と雅喜はショックを受けていた。

「いや、だって、課長。
 似たもの親子ですから」
と言ってやると、足を蹴られた。