昼食を食べたあとも、少し釣りをした。 今日は全然釣れないから、面白くないぞ、と真湖が思っていると、雅喜がこちらに来た。 「貸してみろ」 と言い、餌を付け直すと、釣り竿を持った真湖の両手を後ろから持ち、投げさせる。 いやっ、ちょっと、近いんですけどっ、と思ったのだが、雅喜は、倉庫でお姫様抱っこをしてくれたときと同じに無表情だ。 「そのまま持ってろ」 と言い、戻っていってしまう。 ……本当に困った人だ、この人は、と思いながら、見送っていると、三上がこちらを見ていた。