課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 お昼は近くの定食屋に行った。

 雅喜が三上と打ち合わせるとき、沢田の弁当だけは勘弁願いたい、と申し出たからだ。

 ちょっと助かった。

 ……のだが、なにやら、食べたくない、という風にも聞こえて、ありがたいながらも、ちょっとムカついてしまったのだが。

 美味しいサバの塩焼き定食を食べながら、高い位置に吊るしてある小さなテレビを見る。

 雅喜たちは此処では意外にしゃべっていたのだが、釣りの話なので、真湖は入れなかった。

「ね、沢田さん」
と言われ、ああ、はい、と振り向いたが、なんの話だかわからず、適当に相槌を打つ。

 雅喜が、
「そいつに話しても無駄だぞ」
と言った。

「自分に都合の悪いことと、興味のないことは、脳を通らず、耳から耳へと抜けていくらしいから」

 ははは、と三上が笑う。

 偉い言われようだ、と思ったが、ふと、思い出して訊いてみた。

「あの、三上さんはお姫様抱っことかするんですか?」

 なにを訊いてるんだ、という目で雅喜が見る。

「……三上にして欲しいのか」