課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 ひょいと乗り込んだ真湖は雅喜を見上げて言う。

「そうですねえ。
 でも、付き合いも大切ですよ」

「お前は俺の……」
と雅喜は文句を言いかけ、やめた。

 お前は俺の、なんだろうな、と思う。

 母親か?

 違うな、と腕を組み、考えている間に、エレベーターは着いていた。