課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 


 帰ったらすぐに寝たい気分だったのだが、明日はゴミの日だったことを真湖は思い出してしまった。

 仕方ない。
 朝やるよりはいいか、と雅喜が風呂に入っている間に、ゴミを集めることにする。

 これは、瓶っと。

 乾かしていた瓶をゴミ袋に入れようとしたとき、それが見えた。

 袋の中の、金色のキラキラした瓶。

 これ……、いつか朝見た。

 ……いや、夜も見たな。

 なんとなく、手に取り、棍棒のように握ってみる。

「風呂、空いたぞ」
と言いながら出てきた雅喜がこちらを見る。

 瓶をつかんだままの真湖に、
「思い出したのか?」
と言ってくる。

 側まで来た雅喜からは、風呂上がりのいい匂いがしていた。

「え? なにをです?」
と問うと、

「それで俺を撲殺しようとしたことをだよ」
と言い、何処かに行ってしまう。

 ……撲殺?
 なんで? と思いながら、真湖は握りしめたままのそのキラキラの瓶を見ていた。