課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「あー、お腹空きました。
 お寿司とか食べたいです」

「それは俺に奢れと言っているのか」

「私が奢りますよ。
 今、無性に食べたいんです。

 回ってるのでいいです」
と道路沿いに、あちこちある回転寿司を指差す。

「課長、どうせ、ああいったところには入ったことないんでしょう」

「あるぞ」
とすぐ言い返してくる雅喜に、なんで、こんなに負けん気が強いんだ……と思っていた。

「前住んでたアパートの近くに、いい回転寿司があったんですよ。

 チェーン店じゃないので、いろいろとサイドメニューが豊富で。
 ほとんどが酒の肴でしたけど」
と言うと、

「そこでもいいぞ」
と言う。

「そうですね。
 ああ、でも、前みたいに、歩いてアパートに帰るわけにはいかないので、呑めないですねー」
と言うと、

「代行で帰ればいいだろ」
と言われる。

 まあ、それもそうか、と思い、その回転寿司に行くことにした。