課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜





 週末はアパートを見に行ったり、書店に旅行雑誌を見に行ったりして過ごした。

 雅喜は案の定、アパートに何処かしらケチをつけてきて、結局、何処も決まらなかった。

 結構いいところもあった気がするのだが。

 まあ、もう、どうでもいいや、という気分になっていた。

「もう課長、このまま置いてくれませんかね」
と帰りの車で言うと、は? と言う。

「二、三日と言っただろう」

 いや、もう、二、三日はとっくの昔に過ぎている。

 それも貴方の妨害によってですよ、と真湖は思っていた。

「家賃払いますから」
「払えるか」

「じゃあ、分割払いで」
「これ以上か」

「家事でもしろ」
「できません」

「気持ちいいほど、いさぎいいな」
と笑われた。

「まあ、もう二、三日は置いておいてやる」
とか言われて、ずるずる住んでいるうちに、荷物も買い足しちゃってるしな。

 100均とかでだけど。

 既に真湖の使っている部屋は、真湖の巣のようになっていた。