課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「そうだ。
 来週、祝日があるじゃない。

 課長と沢田さん暇ならぜひ」
と言われたので、

「わかりました。
 伝えてみます」
と言った。

「じゃあ、楽しみにしてるよー」
と手を振り、三上は仕事に戻ってしまう。

 ……もう、決定か? と思った。

 それにしても、面白いな、と思っていた。

 三上は集団の長というか。

 みんなで遊ぶとき、いつも居るけど、まとめ役でどっかに居るって感じで、
『楽しんでる〜?』
『はい』
 くらいしか会話がなかった。

 釣りが好きだとか。
 意外に一人で居るのも好きそうだとか。

 全然、知らなかったな、と思う。

 そういえば、羽村さんも、課長の話するときは、ちょっといつもと雰囲気違ったし。

 なんていうか。
 ひとり、いつもと違う人と深く関わったせいで、他の人のいろんな面も見えてくるというか。

 面白い面が。

 まあ、一番面白いの、課長だけどな、と思った。