お昼だ。
今日は、先輩が近くに美味しい手作り弁当の店ができたというので、みんなで買いに行った。
外で食べようかと思ったのだが、風が強かったので、小会議室で食べる。
うわ、本当だ。
あったかいし、手作り感満載。
真湖は弁当の蓋を開け、満足げに微笑む。
まあ、雅喜なんかに言わせれば、足で作るわけないんだから、手作りに決まってるだろうが、ということになるのだろうが。
ま、なんでもいいや。
美味しそうだし。
綺麗な色の玉子焼きを、これは、もうちょっと後で食べるとしてー、と思いながら、まず、肉入りのきんぴらごぼうを食べてみた。
よく味がしみていて美味しい。
そのとき、
「ね、真湖」
と礼子の声がした。
「は? なに?」
と見ると、
「……あんた、本気で弁当に集中してたわね」
と言われる。
「ちょっと美菜ちゃんの話を聞いてよ。
そんな男居ないってー。
ねえ?」
とこちらを見る。



