課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 なんの詫びなんだろうな。

 いろいろと釈然としないうえに、昨日の記憶もない。

 でも、まあ、お酒美味しかったし、お寿司も美味しかったし、いいか、と真湖は結論づける。

 またお義母さんと呑みたいな、楽しかった、と思いながら、機嫌よく会社の廊下を歩いていると、
「沢田さん」
と誰かが声をかけてきた。

 羽村だった。

 朝っぱらから堂に入ったイケメンっぷりだ。

「おはようございます」
と笑いかけると、

「沢田さんはいつも楽しそうだね」
と言ってくる。

 いや、それ、聞きようによっては、ちょっと莫迦みたいな感じに聞こえるんですけど、と思っていると、
「沢田さん、この週末とか暇?」
と訊いてくる。

「え? 週末ですか?」

「領がみんなでちょっと遠出しないかって言ってるんだけど、一緒にどう?」

 三上さんかー。
 あの人、ほとんど毎週どっかで遊んでるな、と思いながら、迷う。