課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 しばらく間を置き、
「ないない」
と手を振る。

「なに言ってんのよ。
 そうじゃなきゃ、なんであんなにあんたにつきまとうのよ。

 倒れたら、健康管理室まで様子見に行くし」

「あ、あれ、やっぱり、様子見に行ってたんですか?」

「だってー、突然、消えたじゃないー」
とまた勝手に盛り上がっている。

 その声はもう耳には入らなかった。

 冷蔵庫に背を預け、考える。

 課長が私をねえ。

 沢田っ、と仕事中、自分を呼びつけるときの、あの見てるだけで凍てつくような瞳を思い出し、

 ……ないな。
 ないよな、と真湖は渋い顔をした。