課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 なんとか昼休みの時間内に会社に戻った真湖は、給湯室で飛び跳ねていた。

「もう~っ、課長ったらっ。
 あの部屋埋まっちゃったらどうしてくれるんだろっ」

 そう礼子たちに文句をたれる。

「霊が出ても、私も課長も見えないんだから関係ないのにーっ」

「あ、やっぱ、課長来るんだ? あんたの部屋に」
と言って礼子が笑う。

「いや、来るか来ないか、知らないけどさー」

 そう言い、小さな丸いお盆を抱えて、しゃがむと、礼子が言った。

「いやー、それはやっぱりね。
 アパートとその浩ちゃんとやらの家が近いから反対してるんじゃない?」

 は? と見上げる。

「あ、私もそう思いますー」
と横から後輩の子たちも割って入ってくる。

「まあ、確かに浩ちゃんちから近いみたいだけど。
 それがなんか関係ある?」