課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 この間、久しぶりに同窓会で会ったときにも思ったのだが、真湖は顔も性格も子供の頃から全然変わっていない。

 へらへらとした緊張感のない笑い顔がそれを物語っていた。

「昨日、泊めてくれた会社の人ってあいつじゃないのか?」

「いや、課長のお義母さんだよ」

「……余計話が進んでってる気がしないか?」

「何処へ向かって?」
と真湖は言う。

 本当に相変わらずな奴だ。

 こいつ、気づかないうちに、結婚とかさせられてそうだな、と思う。

 それにしても若い課長だな。
 どっかのボンボンか、よっぽどの切れ者か?

 そう思い、小声で真湖に問うと、
「まあ、両方かな。
 でも、課長であることと、ボンボン関係ないよ」

 本当にすごい人だよ、と真湖は笑う。

 雅喜に対する信頼感があふれていた。

 ……何気にムカつくな。

 親切で此処に来ただけのつもりだったが。

 なにかこう、カップルの部屋探しに付き合っている友人みたいになると、ちょっと面白くない。

「例え、この部屋に霊が出たとしても、真湖には見えないから関係ないですよ」

 そう言ってやると、雅喜が振り向く。