課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 窓から真下を見、
「霊が出るかもしれん」
と言うと、二人は、何故、霊!? という顔をする。

 唐突すぎたようだ。

「下に竹林があるし、その向こうに墓地があるじゃないか」
と説明すると、

「いや……あるかもしれないですけど。
 墓地も竹林も、わりと何処にでもありますよ、課長」
と真湖は言う。

 そんなに広くはないが、涼しげな竹林が近くにあった。

 どちらかと言えば、雰囲気はいい。

 この二人もそう思ったことだろう。

「女ばかりのアパートというのも、かえって物騒だぞ。
 どの部屋を狙ってもいいってことだからな。

 お前のような口が悪くて寝相の悪い女でも、うっかり襲われるかもしれん」

 売りのはずのそこにまでケチをつけるか、という目で真湖が見た。

 最早、クレーマー状態だ。