「でも、このアパート二年更新なんですよ」
「はい?」
と真湖はなんだかわからないように、不動産屋を見て言う。
「ご結婚とかは……」
「あ、全然予定ありませんからー」
と軽く笑う。
ちょっと殴りたくなった。
不動産屋も、じゃあ、この人、なに? という目でこちらを見ている。
真湖と自分とでは顔の系統が違うので、兄妹には見えないだろうし。
そう思ったとき、不動産屋の携帯が鳴った。
「はいはいー」
と言いながら、不動産屋は外に出る。
真湖は掃き出し窓を開け、そんなに広くはないベランダを見ていた。
「ゴミ箱も室外機も置けそう。
あ、観葉植物も置けるかな」
もう此処での暮らしが真湖の頭の中で出来上がっているようだった。
サンダルなどないので、砂埃で汚れたベランダには出られない。
真湖は壁に手をつき、身を乗り出して、そこからの眺めを確認していた。
「うん。
悪くない気が……」
言うと思った。
この女、なにかと決断が早いからな、と思ったとき、
「真湖ー」
と玄関先から声がした。
「はい?」
と真湖はなんだかわからないように、不動産屋を見て言う。
「ご結婚とかは……」
「あ、全然予定ありませんからー」
と軽く笑う。
ちょっと殴りたくなった。
不動産屋も、じゃあ、この人、なに? という目でこちらを見ている。
真湖と自分とでは顔の系統が違うので、兄妹には見えないだろうし。
そう思ったとき、不動産屋の携帯が鳴った。
「はいはいー」
と言いながら、不動産屋は外に出る。
真湖は掃き出し窓を開け、そんなに広くはないベランダを見ていた。
「ゴミ箱も室外機も置けそう。
あ、観葉植物も置けるかな」
もう此処での暮らしが真湖の頭の中で出来上がっているようだった。
サンダルなどないので、砂埃で汚れたベランダには出られない。
真湖は壁に手をつき、身を乗り出して、そこからの眺めを確認していた。
「うん。
悪くない気が……」
言うと思った。
この女、なにかと決断が早いからな、と思ったとき、
「真湖ー」
と玄関先から声がした。



