課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「もしもしー。
 おはよう。

 うん、大丈夫。
 昨日は会社の人のところに泊めてもらったの。

 あっ、おばさんっ。
 いえ、大丈夫ですーっ。

 心配おかけてしてすみません。

 えっ、ほんとですかっ?」
と言うと、前を見かけていた雅喜がこちらを向いた。

「じゃ、お昼休みにでも行ってみます。
 すみません。

 あの、何処の不動産屋さんですか?

 ……あ、はい」
と慌てて鞄の中を引っ掻き回し、メモを取る。

「ありがとうございました。

 はい。
 じゃ、今度美味しいケーキでも持ってお邪魔します。

 ありがとうございました」
と二度礼を言って、真湖は、ふう、と息をつく。

 メモを見返しながら、スマホに不動産屋の名前を打ち込み、検索をかけた。

「アパートが見つかったのか?」