課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 そんなことを思いながら、窓にすがるようにして、外を見ると、雅喜は少し笑ったようだった。

 なんかこの人と居ると、考え読まれてる感じがするんだよなあ。

 あのお義母さんもだけど。

 そこで、ふと、
「あの、お義母さんって、ほんとに家事は全然されないんですか?」
と訊いてみると、

「あまりしないな。
 父を手伝って仕事してるし、自分も趣味で習い事を教えてるし。

 まあ……してくれない方が平和だ」
となにがあったのか言い出す。

「お前、お腹を空かせて家に帰ると、今日は私が作ったわ、とか言って、発作的に料理を作ってみたらしい母親の、なんのメニューだかわからない料理があるんだぞ」

 しかも、一品だ、と言い出す。

「二つは作れないらしい……」

「そ、そうなんですか」

 お前はそれよりはマシか? と問われる。

「申し訳ありませんが、私は作るのより、食べる方が好きと言うだけで、食べられないものを作ったりはしないんですけど……」