課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「あのー、それって、結局、課長が我が身可愛さでついた嘘のせいってことですよね~」
と恨みがましく言うと、なに言ってるんだ、と言われる。

「お前、彼女でもなく、なんの関係もないのに、此処に居たなんて、あの人に知れてみろ。

 成敗されるぞ」

 ……されそうだな、成敗。

 しかし、まるで、かばってくれたと言わんばかりのその口調はどうだ、と思っていると、雅喜の母、あとで聞いたが、響子さんという、は、そうそう、と電話をかけ始めた。

「あ、お父様。
 雅喜は無事でしたわ」

 いや、無事でしたわってな。

 どうやら、そのお祖父様とやらのところにかけているようだった。

「電話が通じなかったのは、いいお話のせいでした。

 雅喜は、可愛らしい子供のようなお嬢さんと居て。
 結婚するんだそうですよ」

 しませんよ!?

 なに広めてらっしゃるんですかっ。

 てか、子供のようなお嬢さんって、なにっ? と言いたかったが、雅喜と一緒で言葉が出なかった。

 反論できないまま、口をパクパクさせていると、雅喜がこちらを見、ほらな、お前も俺と一緒じゃないかという顔をした。