課長の家に住むとかって、緊張するんだけどな。
雑なことすると、叱られそうだし。
まあ、結構大雑把なところもあるけど。
鍵と地図をいただき、今日は忙しいから、勝手に帰れと言われた。
そんなところとか。
人様の家に勝手に帰れと言われてもなーと思いながら、スマホで地図を調べながら、辿り着く。
案の定、デカいマンションだ。
スパイのようにセキュリティを突破し、……いや、全部番号とか聞いてるけど……、課長の家に帰る。
ドアを開けた瞬間、やはりか、と思った。
一分の隙もないほど、片付いている……。
帰りたい、今すぐに。
だが、雅喜は真湖がそう思うのを読んでいたようで、
『一部屋、何処か決めろ。
そこは俺は開けないから、散らかしていい。
引き上げるときは、片付けろよ』
と鍵を渡しながら言ってきた。
何故、貴方、私が散らかすと決めつけますか……。
今のこの状態より、ちょっと乱れるくらいだ。
ということにしておこう、と思いながら、見ていいと言われたので、各部屋を覗いてみる。



