あっ、こらっ、という顔を雅喜はしていた。
「へー、どんなご婦人なんですか?」
と興味津々訊いてみると、
「お母様ですよ」
と店主は笑って言ってくる。
そのまま、店主は他の客のところに行ってしまった。
その恰幅のいい後ろ姿を見ながら、
「……いっそ、他所のお嬢さんの方がよかったです」
と真湖は呟く。
「なんでだ」
「いや、今の発言聞いたら、大抵の女子は、課長、マザコンだったんですね、と思いますよ?」
「なんで、親と食べに来ただけで、マザコンだ」
「案の定、綺麗なお母様なんですね。
なにかこう、お母様を下にも置かない扱いで、甲斐甲斐しくお世話しながら、お食事されてるところが頭に浮かんでしまうんですが」
「お前の勝手な妄想だろうが。
大体、うちの親は……」
「うちの親は?」
その先の言葉を雅喜は吞み込んだ。
はい、どうぞー、と店主が焼き上がった鶏と干物を置いていく。
熱々のそれを口にすると、雅喜が、
「……美味いか?」
と訊いてきた。
「へー、どんなご婦人なんですか?」
と興味津々訊いてみると、
「お母様ですよ」
と店主は笑って言ってくる。
そのまま、店主は他の客のところに行ってしまった。
その恰幅のいい後ろ姿を見ながら、
「……いっそ、他所のお嬢さんの方がよかったです」
と真湖は呟く。
「なんでだ」
「いや、今の発言聞いたら、大抵の女子は、課長、マザコンだったんですね、と思いますよ?」
「なんで、親と食べに来ただけで、マザコンだ」
「案の定、綺麗なお母様なんですね。
なにかこう、お母様を下にも置かない扱いで、甲斐甲斐しくお世話しながら、お食事されてるところが頭に浮かんでしまうんですが」
「お前の勝手な妄想だろうが。
大体、うちの親は……」
「うちの親は?」
その先の言葉を雅喜は吞み込んだ。
はい、どうぞー、と店主が焼き上がった鶏と干物を置いていく。
熱々のそれを口にすると、雅喜が、
「……美味いか?」
と訊いてきた。



