甘く苦い、毒牙に蝕まれて




気づかないうちに、友情から恋愛感情に変わっていたんだ。


でも僕はそんなの、ちっとも気づかなかった。




「言っとくけど、失恋したわけじゃないから。告白なんて、してないし」


「ふーん、告白する前にフラれたのか」


「だから違うっ!」



どうやら、傍から見たら僕らは仲良さ気にしてる風に見えるらしい。

周りが少しザワついている。


多崎と話すのは、そろそろやめようと思った時。



「ちょっとちょっと多崎チャンっ!」


2人の男子生徒が、割って入ってきた。

しかもその2人は多崎の友達で、いつも一緒に行動してる奴らだ。