甘く苦い、毒牙に蝕まれて




一応、パンケーキを一口食べてみたものの……。


「真守くん、無理しなくていいよ?」


甘過ぎて無理そうだ。
これは僕の口には合わない。

ふと周りを見てみると、みんな美味しそうに食べている。



「よく食べれるな、こんな甘いの……」


「真守くんは甘い物があまり好きじゃないもんね」


「うん……後、カラオケも好きじゃない。そもそも歌うこと自体が嫌いだ」


「私は好きだけどな……まぁ、あまり行った事ないけど」



これまで深く考えた事なかったけど、やっぱり僕らはまるでタイプが違う。




「僕、体育も嫌だ」


「私は結構好きかな」


「読書してる方がいい。特にラノベ最高」


「……ラノベは読まないなぁ。読書自体する事がないし」



ほらね?
見事に正反対。
お互いに好みが違う。



「まひろちゃん、僕らってさぁ、なんだかんだで全然気が合わないのかもね」


「……そうかもしれない」



結局、僕らはちっとも気が合わない。

10年間も一緒にいたのが不思議なくらいだ。