甘く苦い、毒牙に蝕まれて




多崎はすぐに友達の元へ行き、「あいつと何話してたんだ?」っていろいろ聞かれてた。


何人かが僕の方を見て「また揉めてたのかな?」「どーせ近藤が何かしたんだろ」とか話してたけど、今は気にする余裕もない。



机に突っ伏してただ、考えた。


まひろちゃんの事や、これから自分がするべき事を一心に考えた。




どれだけ考えても出てくる結論は、


「取られるなんて、冗談じゃない……」
やっぱり、“奪われたくない”という気持ちだった。



そんな事を考えてるうちに、放課後を迎えた。