甘く苦い、毒牙に蝕まれて





ちゃんと、伝えないと。




「私、もう……真守くんとは、一緒にいれない」


自分の本当の気持ちを。





「本当は、ずっと苦しかった……真守くんといる事が。真守くんはいつも私にベッタリで、私を束縛してくる……それがずっと嫌だった」



彼は何も言わない。

でも、1つだけ確かな事がある。


私は今、真守くんを傷つけてる。



でもこれが私の本音なんだ。




「っ……どうして」


「きゃっ……」



急に真守くんはベットから立ち上がって、私に近づいてきて、両肩を力強く掴まれた。




「何で、何で僕を見捨てるの!?まひろちゃんの事、大切に思ってるのに。これからもずっと大切にしていきたいって思ってるのにっ……なのにどうしてっ!!」