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その夜の地上はいつもより冷えており雪が降る。
「洸岳様!洸輝様が!!!!」
「どうした、そんなに急いで」
ここは地上にある貴族、緋位家。
その緋位家の当主の洸岳(こうがく)は執事を睨む。
「洸輝様が地下に落ちました。」
「なんだと!なぜ……」
執事の言葉に眉をひそめ、いつも以上の眼で睨む。
「洸輝は神童と呼ばれた子だぞ…なぜそのようなことに」
洸岳は何かの間違いではないかと疑う。
ランドル王国の貴族で名のある、名門家は色に位がつく。
その1つが緋位家。
緋位家はランドル王国の要とも言える存在であり魔法の名門と言われる。
国と国との争いで必ず関わっているのが緋位家。
そのなかでも、緋位 洸輝は歴代の緋位家の者のなかで魔法がずば抜けており銃と剣という2つの武器を授かっている。
魔法は普通の人では7歳前後で使えるようになる。
だが、洸輝はたった3歳でしかも上位の魔法を使いこなした。
それは周りの者も王様の耳にもその才能に戦慄したものだ。
その神童と言われた洸輝が地下へ落ちるなど信じられない。
「それが、強力な睡眠魔法が使われた跡がありまして……」
「睡眠?……! 転移魔法の跡もあったか?」
「はい。」
執事が頷くと洸岳は考えこむ。
「……地下に行けるのは?」
「1ヶ月後になります。」
男は執事の言葉に眼を見開く。
地下が開いたのは昨日だ。
「また、開けれないのか」
男が強めに執事に向かって言うが執事は首を横にふり、言いづらそうにしていた。
「それは…無理です。
地下の門が開くのは月に1回だけです。
これは何があっても……」
執事の言葉で男は難しい顔をする。
この男…洸岳は洸輝の父親だ。


