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「分かったか?」
リュカと洸輝が書斎室から出たのと同時に筆頭執事の柳原(やなぎはら)が入ってきた。
「はい。名前は偽名ではありません。
人針 リュカの両親はクラン魔法学校の教師であり、10年前に死亡しています。」
「そうか……」
これはリュカが言っていたことと一緒だ。
柳原の言葉に頷きながらもなにか考えている様子の洸岳だが、柳原の言葉はまだあった。
「あと、耳に入れてもらいたい事があります。」
「なんだ?」
洸岳は顔をあげて柳原を見る。
「クラン魔法学校が幻となった原因は知ってますね?」
「ああ、当時のグルテカ1の暴力団にやられたというやつか。」
柳原に問いかけられ答える洸岳。
だがそれがどうした? と洸岳が言うと柳原が話し始めた。
「実はその暴力団は一夜にしてクラン魔法学校を幻となりました。
(学校ごと別空間に消えた)
しかし、その暴力団も一夜にして全員死亡していました。」
「ん?その日にか?」
洸岳は疑問もだき柳原に聞く。
. . . . .
「はい。たった1人の少女がです。」
「まさか……」
柳原の 1人の少女 という言葉を聞き洸岳の頭にはリュカの顔が浮かんだ。
「はい。その少女の当時の年齢は6歳。
名前は人針 リュカ。あの少女です。」
洸岳は絶句していた。
たった6歳のリュカが地上…つまりこの王都では名のある犯罪者を一夜にして殺してしまったのだ。
「なるほどな……
まぁ教えてもらった先生も同級生も目の前で死んでいっただろうし…辛い過去だな。」
洸岳は腕をくみ、顎に手を当てる。
「まぁ、洸輝は大丈夫みたいだから大丈夫だろう。」
洸岳は柳原を退室させ考えた。
「人針 リュカ……ランカの娘か……」
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