「私は 人針 リュカ。16歳。両親は昔に死んで1人暮しでした。

あなたたちで言う、魔法師で属性は闇全般です。」

そこで、洸岳と洸輝は疑問を感じた。

「闇…全般?」
「うん。」

洸輝が聞くとリュカは即答し、説明した。

「私は 闇に属する魔法全てを使います。
例えば影や呪いなど……」

リュカは洸輝と洸岳をそれぞれ見る。

「武器はさっきも見せましたが無限の千本……名は人針です。」

武器の名を言うかためらったが結局言うことにした。

リュカの予想通り洸輝と洸岳はまた疑問を感じた。

「……あれ?苗字って人針だよね。……武器も人針?」

「……そうなるよね……うん。

元々私の家は無限の千本…つまり人針を祀りまた守ってきた武器なの。」

人針という無限の千本を祀る家……それが人針家。

人針家は本家と分家が幾つか別れており、リュカは分家の1つである。

武器の人針は祀る人針家の本家、分家の誰かにカトレアの紋章を持たせ、その者を魔法師にさせる。

だが人針が現れたのは今回が初めてであり、リュカは地下で育っているため他の分家は何もしらない。

「なるほど……だからか。」

納得して洸輝は頷く。

「色々と驚かされる。

……さて話しを変えるが君が洸輝と同い年なら
1週間後、洸輝と同じ学年に転校してもらおう。」

洸岳の言葉に驚くリュカと洸輝。

「学校……ですか」

リュカは逃げ出したい気持ちだ。

「そうだ。王立クランベル魔法学園に」