「人針……」
リュカは一本の千本を召喚した。
「……お前の武器は千本か…」
洸岳は千本を見てそう言った。
武器の中には二刀流も存在しているがそれは2つで1つであって、その場合カトレアの紋章は2つに別れている。
しかし、千本は一本しか存在しない。
つまり、千本は武器の中で一番弱小なのだ。
「そういえば、あなたの息子さんは剣と銃……
2つの武器も存在しますが、息子さんのカトレアの紋章は1つ1つある。
つまり、2つで1つではない。ですよね?」
グレンは洸輝から聞いたわけではないが、カトレアンの感覚で分かったのだろう。
「ならば、リュカも一緒です。」
「?……どういう事だ?」
洸輝と洸岳はグレンの言っていることがわからず首をひねる。
「……1人1人もめんどくさいし……一気にしちゃうか」
リュカが呟くとリュカの回りに千本が現れる。
その数ははかりしれない。
「なっ、あれ全て本物か?幻影にはみえないのだが……」
洸岳が驚きながら、グレンにとう。
「はい。全て本物です。ある意味息子さんと一緒ですね。
あれもいくつもあって1つの存在……
ではなく、1つ1つです。」
この世では武器は必ず1つ……だが、洸輝をこえる武器の数である。
「悪夢鏡面 (あくむきょうめん)」
リュカは手を前へ伸ばすと千本は手の先にいる敵へと向かっていく。
「くっ!」
敵は魔法を放つがリュカが新たに召喚した千本が黒い塊となってそれを防ぐ。
敵の頭に当たる瞬間、千本は スゥ と頭の中へと入り込み消えた。
すると、敵は悲鳴をあげてその場に倒れた。
「いつ見てもえげつないねー」
グレンは倒れた敵を見る。
「……なにを?」
洸輝はリュカの隣に行って倒れた敵を見回る。
「……悪夢を見させて…殺した。」
リュカは洸輝から目をそらしながら小声で言った。
「殺したって言っても仮死状態なんだけどね」
グレンは軽く言いのける。
「……グレン、あと任せる」
リュカは敵を見ることなく門へ向かって歩きだした。
「はいはい。じゃ元気でね」
グレンは手をふりながら別れを言った。
洸輝と洸岳も後を追う。
「あの少女のことについて調べておけ」
「はっ!」
洸岳は近くにいた兵士に命じる。
そしてリュカ、洸輝、洸岳は門の外へ……地上へ行った。


