その後、なにも起こることなく2週間がたった。
今日は12月1日、地上と地下をつなぐ門が開かれる日だ。
「これより門を開く!!地下の者はここより下がれ!!」
兵士の1人が周辺にいる地下の人々に怒鳴り剣を向ける。
それに怯え、後ずさる地下の人々。
ギイィィ
門が開くと荷物を持った兵士が階段を下りてくる。
地下は奥深いため階段は首を真上にしなければならないほどある。
荷物は馬車にのせられ地下の店に運ばれる。
すると、そこら辺にいる兵士とは比べられないほど強そうで豪華な鎧をまとっている兵士が現れた。
その兵士の後ろに身なりの整った40代くらいの男がいた。
男は洸輝を見つけるや、
「洸輝ここにいたか、なんだその姿は」
洸輝が着ている服を見て驚く。
「あ、これは地下の者に襲われないようにするためにわざと着ているだけす。」
洸輝はリュカから貸してもらった服を着ていることに気づいて言った。
「そうか……それで後ろにいる者は誰だ?」
男は洸輝のすぐ後ろにいたリュカを睨みながら洸輝にとう。
「……俺が穴に落ちたときに助けてくれた者です。」
「……そうか……それは感謝する。お礼として地上へ来てくれぬか?」
男はリュカに言うと、リュカは首を横に振った。
それを見た男は目を細める。
「なぜかね、地上の者が言っているのだが?」
地上の者に気に入られた者は地上へ行ける。
これは地下の者にとって嬉しいことだ。
だが、地下の者もリュカもそれを望まなかった。
男に対して怖がっている様子も表情もせずまたも首を横に振るう。
「私はここから出るつもりはありません。」
リュカはキッパリと口にした。
男は そうか と言い後ろにいた兵士に命令する。
「あの女を捕まえろ」
「なっ!父上!まってください。」
洸輝は驚き声をあげる。
父上と呼ばれた男…洸岳は洸輝を無視し、兵士にまた命令を下した。
「捕まえろ」
「はっ!」
兵士はリュカに近づき、武器を召喚した。
どうやら兵士もカトレアンらしい。
「やっぱり。簡単には帰してくれないだろうし……洸輝、ここでお別れね。」
リュカはそう言って走り出した。


