「…洸輝…ちょっとお願い!」
店の裏でゴミの処理をしていたリュカと洸輝だが、突然リュカがごみ袋を洸輝に押し付けて走っていった。
「え!…ちょっ……リュカ!」
洸輝は押し付けられたごみ袋を慌てて持ち直し、
ごみ袋を置いてリュカを追いかけようとして角を曲がったがリュカの姿はなかった。
「あら?…グレンそこで何してるの!ごみ袋を置きっぱなしにして!」
丁度、店長のリーサが店の裏に来て洸輝は振り返った。
ごみ袋を放置してどこかに行こうとしているような形になり、リーサの声は少し低めだ。
「すみません。リュカが急に走り出したので……」
洸輝は慌てて先程のリュカの行動を説明する。
すると、店長は ああ! と言ってパッと明るくなる。
「いつもの事だから、気にしなくてもいいわよ」
(えっ、いつも?)
予想外の答えが帰ってきたため驚く洸輝。
「じゃあ、悪いけどごみ袋お願いね」
「あっ…はい!」
リーサが店の中へと行った。
洸輝は どうしたのだろう と心配もしながらごみ袋を持った。
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆
一方リュカは商店街を走っていた。
向かう先は商店街から離れた一軒家。
(さっき、悲鳴が聞こえた。)
ごみ袋を運んでいるとき微かに聞こえた女性の悲鳴。
リュカは急いで走る。
「っ!鳳火組織の…」
小屋に隠れ様子を見る。
洸輝が撃退した組織のリーダー格の男6人がリュカよりボロボロの服を着た女性を囲んでいた。
「おいっ、ガキはどうした。前に一緒にいるところをみたんだがなぁ」
1人の男が女性の髪を引っ張る。
「あっ…っ!」
女性は涙目で痛みに耐える。
この女性の子供はどうやら家の中に隠れているようで、姿はない。
「次はないって言ったんだけどね」
リュカはため息をついて小屋から隠れることをやめた。
「そこまで!」
リュカの声に男6人は驚き、後退る。
次はないと宣告したにも関わらずまた犯罪を犯しているのだ。
「もう忠告はしてたよね?犯罪者No.100、105、116、120、201、202番…
これよりお前たちの処刑を執行に移す。」
リュカはいくつもの千本を召喚する。
リュカの目は鋭く、冷たい…狩人の目をしていた。
「ちっ!黒煙 (こくえん)」
2人の男が唱詠をし、黒色の煙幕をつくる。
「黒玉(こくだま)」
リュカは煙の中で、正確に男6人をシャボン玉のような黒くて丸い膜の中に閉じ込める。
「なっなんだこれ!でれねぇ!!」
そして、膜の中は真っ黒になった。
「なっなんなんd…」
男が悲鳴をあげるなか、パン と割れた。
男6人の姿は跡形もなく消えた。
それは、死んだと意味することになった。


