あれから3週間たった。
リュカも洸輝も今までと変わらずリュカの家で、地下で過ごしていた。
「あと、2週間かー」
門が開くのは月の終わり、洸輝が落ちたのは11月の終わりなので、次に開くのは12月終わりだ。
「そうだね…寒くない?」
リュカは渡した上着を着る洸輝にきく。
分かるようにボロ上着だ。
正直、地上の者からすると耐えられないだろう。
地上より地下のほうが寒いが、知っての通り地下の人々はすごく貧乏である。
「平気だよ。俺暑がりだし、魔法で温かくすることはできるから」
「そう。ならいいのだけど」
「それより、リュカは大丈夫なのか?」
洸輝はリュカを見る。
リュカはいつもの服(長袖)にマフラーをしているだけだ。
「大丈夫。16年も此処に住んでるから。」
リュカは出かける支度をしながら答えた。
「それでどこに行くの?」
「お店……仕事しないと生活できないでしょ?」
リュカは真顔で言う。
畑はあるにしても、お金は必要だ。
「あっ……じゃあ俺は?」
「洸輝も手伝ってくれると嬉しい。」
リュカに頼まれる顔をされるといっそう断れない洸輝は、うん、いいよ!の2つ返事。
「よかった。じゃあ行こう。」
そして、家から離れた町並みへと向かった。
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆
「あらまぁ、リュカちゃんが男を連れてくるなんて~珍しいわね~」
リュカが働いている店の女性店長がニヤニヤとしているものだから、リュカは顔を赤くした。
「いえ……あの……その……い、いとこです」
「……へ?」
リュカの答えに洸輝は ポカーン としたままリュカを見る。
「いとこ?でも見たことないわよ?」
店長はじっくりと洸輝を見る。
この街はリュカのことを知らない者はいないかなり有名だ。
その兄弟やいとこがいたら見たことないということはないだろう。
「えぇと…昨日初めて来たんです。住んでいるところが遠いので…」
リュカが一生懸命嘘をつく。
「あら、そうなの?
だから見たことがなかったのね。
それで君も働いてもらってもいいのかしら?」
リュカの説明に疑うことなく納得した女性店長。
「はい。俺でよかったら」
洸輝はニッコリと笑顔で答えると女性店長は顔を赤くする。
洸輝は顔が整っており、かなりの美形だ。
笑顔を向けられると女は簡単に落ちるだろう。
「私はここの店長…並弓 リーサ (なみゆみ りーさ)よ。
君の名前はなんだい?」
と聞かれて洸輝は答えた。
「俺はひ…「あー!!!」」
そこでリュカは叫んだ。


