*** 「橘花~!ピンクのペンキまだ残ってる~?」 「あるよ~!今持ってく!」 「ありがと~」 校内は文化祭ムード一色だ。 自分たちの出し物だけでなく、廊下や窓や壁にも装飾をして、本当にお祭りのようだ。 「橘花この機材体育館に運ぶんだっけ?」 「あ、いいよ、芭音私行くよ」 「じゃあ、僕と長月で行くから、それ片付けといて」 そう言って春原くんは不要な木材を指さした。 機材を運ぶよりも全然楽な仕事だ。