「じゃあ、またね、橘花ちゃん」 「あっ、はい、さよなら…」 芽莉さんは私から少し離れると和樹と腕を組んで店内を周り始めた。 私は今さら何も買う気が起きず、そのまま家に帰った。 ベッドに寝転んで目を閉じても浮かぶのは二人の楽しそうな会話と、腕を組んだシーン。 「はぁ…わかってるけどキツイな」 ため息はせみの声にかき消されていった。