芽莉さんと、ほぼ初の会話をしていると、「そういえば」と和樹が口を挟んだ。 「この前会ったときもバニラだったよな」 「えっ、う、うん」 「この前、って?」 「あ、いや、家がこの近くらしくて、たまたま会ったんだよ」 へぇ、そうなんだ。そう言って笑う芽莉さんだけど、目が笑っていなくて冷やりとした。