「でも芽莉が受験も終わってあとは卒業だけになった中3のときに帰ってきた兄貴が言ったんだ。『結婚します』って。」 胸がぐっと締め付けられた。 芽莉さんになったような気持ちになった。 「芽莉、当然だけど、かなり落ち込んで。俺は好きだったからどうにかして励ましたかったんだ。そしたら、芽莉は、隆明くんの代わりになって、って…和樹は隆明くんと似てるから…って。」 隣に座っている限り和樹の表情は見えない。 でも今はそれがかえって良かったと思った。 和樹の苦しそうな顔は見たくなかった。