そっと治療室のドアを開けて中に入ると、一平は腕にギプスを巻いてベッドに座っていた。
病院独特の消毒の匂いが鼻につく。
「ソウ!大丈夫か?」
それ、私のセリフなんだけどな。
「うん、擦りむいただけ……」
私のことなんかどうでもいいのに。
「そうか、よかった」
「ありがとうね、一平。大会、出られないね……ごめんね」
また溢れてくる涙を手で拭う。
「いや、ソウがぶつからなくてよかったよ。足は大丈夫だから、大会出られるんじゃねーかな?」
こんな時こそ私の頭を撫でて冗談を言ってくれる。
「え?やめときなよ」
そんな一平の笑顔を見て私はやっと安心できた。
「あはは、もう泣くな。ブサイクだぞ」
泣き腫らした私の顔を覗き込む。私の泣き顔なんて見慣れてるはずなのに。
「もー!」
「はは、ごめんごめん」
病院独特の消毒の匂いが鼻につく。
「ソウ!大丈夫か?」
それ、私のセリフなんだけどな。
「うん、擦りむいただけ……」
私のことなんかどうでもいいのに。
「そうか、よかった」
「ありがとうね、一平。大会、出られないね……ごめんね」
また溢れてくる涙を手で拭う。
「いや、ソウがぶつからなくてよかったよ。足は大丈夫だから、大会出られるんじゃねーかな?」
こんな時こそ私の頭を撫でて冗談を言ってくれる。
「え?やめときなよ」
そんな一平の笑顔を見て私はやっと安心できた。
「あはは、もう泣くな。ブサイクだぞ」
泣き腫らした私の顔を覗き込む。私の泣き顔なんて見慣れてるはずなのに。
「もー!」
「はは、ごめんごめん」



