放課後、キミとふたりきり。


どんどん荒くなっていく矢野くんの口調に比例して、わたしの心臓もどんどん縮みあがっていく。


「いや、沢井じゃねぇだろ、シーフードって決めたの。他の女子だよ。ヘルシーだとか何だとか言いやがって。シーフードのカロリー知ってんのかよ。バカじゃねぇの。だったら普段食ってる菓子やらジュースやら控えろっつーの」


恨めしげに思い切り写真にハサミをいれる矢野くん。

まるで昨日のことのように怒る姿を意外に思った。


確かにカレーの具はお肉にしない、とわたし以外のふたりの女子が言った時、男子はかなり反対していた。

けれどまさか、半年以上経ったいまも根に持っているとは思わなかった。


「で、でも、美味しかったよね。カレー」

「普通。市販のルー使ってんだから、誰が作っても同じ味だろ」


辛口だ。

確か使ったルーも辛口だった。

普段家では甘口なので、辛口がそこまで辛くなく、意外と美味しいんだなと思った記憶がある。