放課後、キミとふたりきり。


「形はどんなものでも大丈夫。重ねたり、飾りで隠れたりもするし。あんまり気にしなくていいよ」

「はいよ」

「最初は……そっか。オリエンテーションで行った、野外学習の写真だね」


手にとった写真には、笑顔の矢野くんや栄田くん。

それから運動部でクラスの中でもかなり元気な女の子ふたりが映っている。

わたしの姿も後ろの方にかろうじて映っていたけれど、目線はひとり、どこか別の場所を向いていた。

写真を撮っていることに気付いてもいない横顔だ。


うちの高校は進級してすぐ、コミュニケーションを計り団結力を高めるために、学校外で1日過ごす。

わたしたち2年生はバスでキャンプ施設まで移動し、そこで昼食をとった。

もちろん自分たちで食材を用意し、調理したのだ。

わたしはキャンプどころかバーベキューの経験もなかったので、右も左もわからずうろたえていた覚えがある。

家族でよくキャンプをするという男の子が、てきぱきと動いているのを見て少し羨ましくなった。