放課後、キミとふたりきり。


それなのにわたしが勝手に傷ついているのは、矢野くんの言葉の節々に、彼女の姿を見つけてしまったからだ。

矢野くんの知っている、嵐のような女子。

わたしにはひとりしか思い浮かばなかった。

さっきショッピングモールで会ったばかりの、矢野くんの元カノ。

藤枝さんはまだ矢野くんに気持ちがあるような雰囲気だったけれど、矢野くんの心にもまだ、藤枝さんが住んでいるのかもしれない。


わたしは、藤枝さんの真逆。



「そうだね……」


女じゃない、と言われたわけではないけれど、なんとなくはじき出されたように感じた。

彼の恋の対象からは、大きく外れている。

そんなことはわかっていたつもりだけれど、彼の口から聞くとそれなりにショックだった。


「こっちも真逆」

「……え?」

「デジタル主流のこの時代に、超アナログ」


茅乃が並べていった写真を一枚手に取り、ひらりと振る。

その顔は皮肉げに笑っていた。