放課後、キミとふたりきり。


他の子たちも見ていたようで、こっそり親指を立てて返された。


「小森、大丈夫なのか?」

「平気平気。コモリンはわたしたちに任せといて」


そう軽く言って、矢野くんに断る前に、茅乃は彼の机に次々と写真を並べだした。

その数約二〇枚。



「……こんだけ?」


いぶかしげな矢野くんの視線に、茅乃は腕を身体の前で組みながら偉そうに「そうよ?」とうなずいた。

「ぜーんぶ印刷してたら時間がかかるでしょ。だから印刷した順に持ってくることにしたの。じゃないと、あんたたちの作業も進まないからね」

「ふーん」

「みんなの持ってるスマホの画像をSNSでまとめたの。ちゃんと古い順から印刷かけてるから、あんたたちはどんどん貼っていってね」

「どんどん貼っちゃっていいの?」

「いいの。全部はアルバムに入りきらないだろうから、厳選して印刷かけてるのよ。選ぶのに時間がかかるかもしれないから」


なるほど。それなら全部の写真がそろっていなくても貼っていった方がいいだろう。

時間は限られているんだし。