放課後、キミとふたりきり。


わたしが選んだ黄色のアルバムを、矢野くんが受け取る。

中を見て、ぴんとこない様子で首を傾げたのでハラハラした。


「これに写真貼るだけ?」

「え、えっと。イラスト描いたり、フキダシ作ってコメント書いたりとか」

「へー……想像つかねえ。俺まじで役立たずだと思うけど」

「そんなことは……あ!」


矢野くんの後ろ側にあった棚に並べられた商品が目に入り、思わず声をあげた。

とてもいいものを見つけたかもしれない。

これなら美術センスがないらしい矢野くんも、簡単に飾りつけられる。


「矢野くん、これも買いませんか!」


私が棚に駆け寄ってその商品を手に取ると、矢野くんが不思議そうについて来た。


「なに、それ。リボン?」

「これはマスキングテープって言って、貼ったり剥がしたりが簡単に出来るテープだよ」

「ふーん。これをどう使うんだ?」

「ただ貼るだけでも飾りになって可愛いし、あとはこの上にコメント書いたりするのもいいと思う。無地のやつは書きこむのに使えるし、柄ものは貼るだけで華やかになるし、色もいくつかあったらいいよね。どれがいいかなあ。この水玉の、可愛いなあ。こっちのチェック柄も捨てがたい。でもムダ使いはできないし、厳選しないとね。ううーん、選べないなあ。矢野くんはどれがいいと思う?」