アルバムコーナーを見つけ、ずらりと並ぶアルバムの背表紙をたどりながら、矢野くんが呟く。
値札を見てみると、1000円くらいのものから5000円するものまであり、ピンキリだった。
必要経費はクラスメイト全員が300円ずつ出し合ったので、1万円近くある。
足りなければ後から徴収するから立て替えればいいらしい。
写真代とアルバム代がかなりかかるだろうと、栄田くんが言っていたのを思い出す。
「どういうのがいいの?」
「えっ!? ど、どういうのとは……?」
突然話しかけられ、声が裏返ってしまった。矢野くんの目にあきれの色が浮かぶ。
いつもこんな感じなので、慣れたといえば慣れたけれど、傷つかないわけじゃない。
どうしてもっと、自然に接することができないんだろう。
どうしてわたしはこんなにダメなんだろうと、毎回落ち込んでしまう。


