放課後、キミとふたりきり。


「あの頃部活の先輩とも後輩とも上手くいかなくて、面白くなくなって辞めたばっかりだったんだよな。自分のことをいちばんわかってやれるのは自分しかいない。だから自分で言いたいこと言わないと伝わらない。本当に他人を理解することなんてできないんだから、みんなそれぞれ自分に正直に生きないとバカだろ」



そういえば、作業をしながらそんな話をしたっけ。

中学の時、部活の人間関係がわずらわしくて、サッカーを辞めたんだと。



「そうやって、個人主義みたいなひとりよがりを口にしながら、結局人の中で生きたいんだって、あの絵を見て気づかされた。すげぇ恥ずかしくなったんだ」


驚いた。

自分の描いた絵が、わたしの知らないところで、まったく知らない人にそんな影響を与えていたなんて。


こうやって直接聞かされても、ちょっと信じられない思いでいる。



「この俺をこんな恥ずかしい気持ちにさせた作者はどんな奴だろうって、気になってた。それで高校でクラスが一緒になってみれば、言いたいことひとつも言えないで、周りにいいように使われてて、勝手にがっかりしたんだよな」