放課後、キミとふたりきり。


早口でそんなことを言われ、自分が顔から耳まで真っ赤になったのがわかった。

つまりこれは、矢野くんと手を繋いで歩いているということ。


どうして?

どうしてわたし、矢野くんと手を繋いでるの?

夢だから?

夢なら手を繋いでも許されると思ってるなんて、わたし図々しいよね?



「や、矢野くん。ごめん、手……」

「え。……嫌なの?」

「とんでもない! で、でもどうして」

「どうしてって、付き合うことになったんだから、手ぐらい繋いでもいいだろ?」

「つ……付き合う!?」


びっくりして大きな声を出してしまったわたしに、矢野くんもびっくりしたように目を見開いた。


「いや、付き合わねーの!? 俺のこと好きって言ったじゃん!」


まさか俺の勘ちがいだった? と眉を寄せる矢野くんに、慌てて首をぶんぶんと横に振る。



「わ、わたしが矢野くんのこと好きなのは間ちがいないけど。その……だって、矢野くんは」